活動目的・概要  

活動目的・概要


本研究会では、石炭、バイオマス及び炭素質資源の利用技術およびそれに関わる基盤科学についての研究活動をすすめ、学界、官界、産業界の発展ならびにその間の橋渡し役としての大きな寄与を目的としております。

具体的には、石炭の高度利用技術は勿論のこと、炭素質資源の有効利用技術を体系的に捉え、以下のような課題について、最新の情報交換、情報収集、討論のための講演会や見学会などを行います。

1.炭素質資源の基礎科学 構造、物性、反応、溶解、分析法等
2.石炭の高度転換利用 熱分解、液化、ガス化、C1化学等
3.石炭直接利用 燃焼、コークス、前処理技術、灰利用等
4.将来型エネルギー資源利用技術 バイオマス、廃棄物、重質ビチュメン、分散型未利用資源、 メタンハイドレート等
5.CCUS技術
6.環境 硫黄化合物、NOx、CO2など

すなわち、CO2を循環使用する究極の方法としてのCCUS技術やバイオマス利用技術、また、非常に利用しにくいが賦存量が莫大な超重質油といった重質炭素系資源を有効に利用する手段も求められております。超クリーン軽油の合成手段として石炭から合成したガスを利用するフィシャートロプシュ法、CO2を再利用するためのCCUSにも議論を展開したいとおもっております。更に、ますます重要になるゴミ軽減とエネルギー有効利用のため、産業廃棄物、一般廃棄物の有効処理法の確立が緊急の課題となっております。このような課題は今世紀の人類の存亡にかかわるともいえる重要課題でありますが、これまで石炭の利用技術で培ってきた本研究会の基礎科学、応用技術ならびにノウハウがそのまま生かせる課題と言えます。これらの分野の問題解決に本研究会が積極的にかかわるべきであると判断しています。もちろんこれ以外にも、これからのエネルギー全体像を正しく捉えるために必要と考えられる関連テーマについても適宜取り上げ、我が国のエネルギーの将来像について国民に正しい情報を発信する努力も行なっていきたいと考えております。